こんにちは。さいたま市大宮区 大宮SHIN矯正歯科の歯科衛生士のOです。
今回は、矯正が終わった後に使用するリテーナーという装置の使用時間と使用期間についてお話していきたいと思います。
矯正の動的治療(歯を動かして矯正をしている期間)が終わると、保定期間(歯をその位置にキープするためにリテーナーを使用する期間)に入ります。
矯正治療というと、動的治療中の期間をイメージされる方がほとんどだと思います。もちろん動的期間が矯正治療において重要ですが、保定期間も動的治療と同じくらいとても大切な期間になります。
歯を動かし終えてすぐは、歯を支えている骨がまだ柔らかく十分に固まっていないので、このままリテーナーを装着せずに放置すると後戻りしてしまいます。しっかり歯を支えている骨を固めるためには、リテーナーを使用する保定期間が必ず必要になってきます。
リテーナーの使用時間
矯正装置を外してから、初めの半年がとても後戻りしやすい期間にあります。
動的治療終了後、半年間は一日20時間使用していただきます。定期的に通院していただくのでこちらでお口の中を確認して様子を見ていき、半年を過ぎたあたりから、12時間〜8時間(夜寝ている間)の使用時間になります。
しっかりとその位置に歯をキープさせ後戻りを防ぐためにも、20時間の使用は長く感じるかもしれませんが、私たちからお伝えする使用時間を守って頂くようお願いいたします。
リテーナーの使用期間
通院間隔が、1か月に1回から、2〜3か月に1回、4ヶ月に1回…と次第に歯が安定してくると間隔も空いてきます。こちらで定期的に確認していくのは、個人差があるので多少前後しますが、2年間ほどとなります。
しかし、2年経過して最終チェックが終わったからと言って、リテーナーを全く使用しなくなるということはありません。人の歯は矯正をしていなくても多少動き続けるので、週に2~3回は夜寝ているときにリテーナーの使用をお願いしています。
通院していただいている間はこちらでリテーナーの調整をしていきますが、最終チェック終了後は例えば「リテーナーが壊れてしまった」「リテーナーが合わない」など、何か気になることがあれば医院にご連絡いただくという形になります。
歯を並べるのに何年も時間がかかったのに、また同じ期間かけてリテーナーを装着しなければならなくてがっかりされるかもしれません。 ですが、綺麗な歯並びに動かした歯を固定させるためには、中の骨を固めてその位置にキープさせる保定期間がとても重要になってきます。
リテーナー装着のお時間が守れなかったりして歯が後戻りしてしまい、装置が合わなくなると、新たにリテーナーを作り変える必要が出てきたり、再矯正をして再度矯正治療料金がかかってきてしまう事もあります。リテーナー装置の使用時間は必ず守るようにお願いいたします!
リテーナーの種類についての記事はこちら↓