【リテーナーの重要性】矯正治療は装置が外れたら終わり?

2018.02.28

こんにちは。さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のHです。

歯列矯正の治療は歯を動かす装置(ワイヤーやマウスピース)が外れたらそれで終わり!と思っている方が多いですが、実はそうではないんです!

歯並びが綺麗になって矯正装置を外した後でも、一定期間リテーナー(保定装置)を装着したメインテナンスがどなたでも必要です。

リテーナーの目的

皆さん、「矯正後、歯が後戻りしてしまった…」という話を聞いたことはありませんか?

後戻りとは、矯正治療前の歯並びに戻ってきてしまうことをいいます。せっかく矯正治療が終わったのに、歯が元に戻ってくるなんて嫌ですよね😲

そもそもなぜ、一回綺麗に並んだ歯が元の位置に戻ろうとしてしまうのでしょうか?

矯正治療は、矯正装置を使って様々な方法で歯に少しずつ力を加え、歯を支えている骨(歯槽骨)の中にある細胞が壊れたり元に戻ったりを繰り返すことで歯を動かしていきます。

矯正装置が外れた直後は、見た目はきれいに並んでいても移動したスペースの骨がまだ固まっておらず不安定な状態です。歯には元の場所に戻ろうとする性質があるので、歯を動かす治療(動的治療)が終わっても、それを固める治療(保定)までしないと歯並びがどんどん元に戻ってきてしまうのです。

リテーナーの装着時間

では、後戻りを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?

後戻りを防ぐためには、歯並びを保定する(きれいな歯並びのまま固める)ことが必要です。

矯正装置をつけて歯を動かす治療が終わった後は、歯並びを安定させるためにリテーナーという保定装置を装着していただきます。リテーナーを装着する期間を保定期間と言います。

ワイヤー矯正、マウスピース矯正(インビザライン)、部分矯正…どの治療方法を選択しても、必ず保定期間が必要です。

矯正装置が外れて半年程度はより後戻りしやすいと言われていますので、基本的にお食事と歯磨き以外の時間(1日20時間以上)はリテーナーを装着していただきます。それ以降は骨の安定具合にもよりますが、半日(12時間)、夜寝る時だけ(8時間)…と徐々に使用時間を短くしていきます。

リテーナーを装着する期間は、矯正装置を付けていた期間とほぼ同じくらいとお考えください。

ただ、このように装着時間が短くなっていくのと、通院頻度も半年に一回程度に落ちていきますので少しずつご負担は減ってくるかと思います。

リテーナーの種類

リテーナー(保定装置)にはいくつか種類があります。きれいになった歯並びを型取りし、それをもとに作っていきます。当院では、基本的にワイヤー矯正の方はプレートタイプ、インビザライン矯正の方はマウスピースタイプをご使用いただきます。

プレートタイプマウスピースタイプは、ご自身で取り外しが可能です。
”取り外しができる”ということは自己管理が必要になります。後戻りを防ぐために、お伝えした装着時間は守ってご使用くださいね。

リテーナーの種類について詳しくはこちら

リテーナーの重要性

保定期間も大切な治療の一環です。矯正装置が外れた直後は、とても歯が動きやすい状態にあるため、リテーナーを装着することも矯正治療に含まれるということを覚えていてください。

長かった治療期間、やっと矯正装置が外れた解放感から、ついついリテーナーの装着をサボってしまうこともあるかもしれません。しかし、せっかく頑張った治療期間も、リテーナーをさぼって後戻りがおきてしまったらとてももったいないです!もし治療をやり直すことになってしまったら期間や費用が再度かかることもあります。

お困りのことがあればサポートしますので、最後まで一緒に頑張っていきましょう!

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

初診相談予約 電話 LINE お問い合わせ
初診相談予約24時間OK 症例を見る LINE予約ご相談OK お問い合わせ