さいたま市大宮のSHIN矯正歯科 歯科衛生士の元島です。

 

 

先日、テレビを見ていたら、1991年当時大ヒットしたドラマ「東京ラブストーリー」が再放送されていて、懐かしくなってついつい観てしまいました。とにかくびっくりしたことは、登場人物の男性達ほぼ全員が喫煙者で、職場であろうと飲食店であろうと、どこでも遠慮することなくタバコを吸っていたこと( ´Д`)y━・~~

 

 

今じゃ考えられませんね(*_*) !! 当時と比べると、2020年の東京オリンピッックに向けて、世の中の流れは喫煙者にとって、どんどん厳しくなっています。健康被害やタバコの値上がりなど、様々な理由で禁煙される方も増えました。でも中には、なかなかやめられない…なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

 

 

さて、歯列矯正中はタバコを吸っても大丈夫でしょうか?答えはノーです!

 

 

 

タバコが矯正治療に与える悪影響5つ

 

 

 

①着色汚れが付きやすい


 

歯にヤニ(着色汚れ)が付くことは、タバコを吸う方にとって頭を悩ませるところですね。この着色汚れ、矯正装置にもしっかり付きます!というより、着色汚れがさらに付きやすくなります。

 

 

ワイヤー矯正の場合、歯に接着する『ブラケット』、とても複雑な形をしていて、クリーニングが容易ではありません。治療中は装置についた汚れと、ブラッケット装着によって磨きずらくなった歯の汚れ、両方と付き合うことになります。(特に白い色の装置はヤニの汚れが目立ちやすくなります。)

 

 

また治療後、装置を歯から取り外すと、「露出していた歯の部分は黄色く、装置のついていた部分は白いまま」といったオセロ状態になることがあります。

 

ワイヤーを使った矯正に限らず、マウスピース型矯正装置(インビザライン)も、せっかく透明な目立たない装置なのにも関わらず、マウスピース自体が変色してしまいます。

 

 

② 歯の動きが悪くなる


 

歯は歯ぐきの中にある骨によって支えらえています。そして、矯正治療で歯を動かす時は、この骨の代謝、「骨吸収と骨形成」が繰り返されることによって歯が少しずつ動いていきます。

 

タバコを吸っていると、全身の血流が悪くなることはご存知の方も多いと思いますが、これは口の中も同じことが言えます。血流が悪くなった歯を支える骨は、代謝が悪くなり、「骨吸収と骨形成」がスムーズに行われないので、歯の動きが悪くなります。それによって、治療期間も長くなります。

 

 

 

 

口臭が強くなりやすい


 

タバコを吸っていると、唾液分泌が阻害され、口の中が乾きがちになります。唾液の働きには、歯についた汚れを洗い流す「自浄作用」と細菌の増殖を抑える「抗菌作用」があります。

 

「唾液の量が少なくなる」ということは、歯についた汚れは洗い流されずらくなり、その汚れには細菌が増殖しやすくなるわけです。細菌が増えれば、口臭の原因となります。

 

矯正治療中は、ただでさえクリーニングがしずらく、細菌が増殖しやすい環境になるわけですから、矯正治療+喫煙 の環境は、口臭のリスクが高くなるというわけです。

 

 

 

④ 虫歯になりやすい


 

タバコに含まれるタールは油状の液体で、歯面に付くと、歯と汚れをくっつけるノリのような役割を果たします。従って、虫歯や歯周病の原因、歯垢がタバコを吸っているとさらに付きやすくなります。

 

そして、③で述べたように、唾液分泌が阻害されるので、自浄作用や抗菌作用といった歯を守ってくれる役割がうまく働きません。

 

 

 

⑤ 歯周病になりやすい


 

タバコに含まれるニコチンが血管を収縮させるので、歯周病の症状である歯肉の腫れや出血が出ずらく、気づかないうちに歯周病が進行しているケースが多くあります。喫煙者はタバコを吸っていない人と比べると、約3倍も歯周病になりやすいとも言われています。

 

歯周病は、歯を支える骨を溶かし、やがて支えのなくなった歯を失うことになってしまう病気です。②でもお話ししたように、歯を動かすには歯を支えている骨が健康でないと、矯正治療は難しくなってしまうのです。

 


 

また、最近主流になりつつある電子タバコ。

 

タールの含有量は従来の紙巻タバコと比べると少ないので、着色汚れなどはつきにくいものの、電子タバコのタイプによってはニコチンの含有量は変わらないものもあるそうです。ニコチンは血管収縮を引き起こすため、歯の動きが悪くなり、治療期間が長くなってしまいます。

 

もし、現在タバコを吸われていて、矯正治療をご希望でしたら、禁煙を考えていただく良いキッカケになればなと思います。