たまに治療中の患者様から

『矯正治療を始めてから、鼻の下が伸びた気がする…』

という声を頂きます。

結論から言うと、

伸びたように見えるだけで、鼻の下の本来の長さは変わらない。

というのが事実なのですが…

今回は【矯正治療後になぜ鼻の下が伸びたように見えるのか】についてお話していきます。


鼻の下(人中)について

人中とは、鼻の下、上唇の上の部分になります。

人間の皮膚なので、成人するとここの部分が勝手に伸びたり縮んだりすることはなく、長さが変化することはありません。


なぜ矯正治療後に鼻の下が伸びたように見えるの?

右は【上下顎前突】という状態です。いわゆる『口ゴボ』です。

横顔を見てみると、上唇と下唇が鼻先と顎先を結んだライン(E-line)から突出しています。

これを左の状態になるように矯正治療を行うと、上唇と下唇がE-lineから引き下がり美しい横顔になります。

右は正面から見ると上唇が前に突出した分、人中は短く見えます。

左は、上唇が引き下がることによって人中がより明確になります。

これが、矯正治療をすることによって人中が伸びたように見える理由です。


結局はどちらを良しとするか

いかがでしたでしょうか?

口ゴボの場合は、確かに人中が伸びたように見えるかもしれません。(実際の長さに変化はないのですが…)

しかし、矯正治療をすることによって横顔が格段に整います。

もちろん全ての方に当てはまるわけではありません。

まずは初診相談にいらしていただければと思います。