こんにちは。大宮SHIN矯正歯科の矢野です。

上下の前歯の真ん中が揃っていますか?体の左右の中心のラインのことを正中(せいちゅう)と言います。美人の顔は左右対称と言われているように、歯も左右の大きさが揃っていて、上下の歯列の真ん中が揃っている歯並びが理想的とされています。

上の歯と下の歯がずれている場合正中がずれている、または合っていない方から、初診のカウンセリング で、「上下の正中のズレ治したい」または、「治りますか?」といったご相談をうけることが最近度々あります。

明らかに歯並びが整っていなくて正中が合っていない歯並びもあれば、ぱっと見は綺麗な歯並びでもよくみると正中線が合っていない場合もあります。

上下の歯並びの正中が合わない原因


左右で歯の生え方が異なる

・片方だけに八重歯がある

・歯列からずれて生えている歯がある

歯の数が上下歯列で異なる

・歯の数が足りない

埋伏歯(まいふくし)や永久歯の先天性欠如といった生えていない歯がある

これらの理由で正中がずれている場合は矯正治療によって一致させることが可能です。ただし歯の数が上下で異なる場合、噛み合わせによっては、臼歯部がしっかりと咬合し、オーバージェット(上下前歯の突出の度合い)が正常であれば、上下の正中が一致しなくても問題がない場合もあります。

顎が偏位している

歯だけではなく、歯を支える顎自体がずれている場合、矯正治療のみで治せる範囲のずれと、矯正治療のみでは難しく、外科手術を併用して上下の顎のずれを治さなくてはいけない場合があります。どの程度のずれがあるかは、矯正治療を始める際に行う精密検査で詳しく調べることによりわかります。

矯正治療で治らない正中のズレ

一般的に正しいとされている噛み合わせの上下歯列の正中は一致します。しかし、先ほど述べたように歯の正中が合わない理由によっては、お顔の中心に対して上下の歯列の正中を合わせることは、矯正治療でしっかりとした噛み合わせ獲得するために必ずしも必要なことではありません。

重要なことは、正中のずれが歯の位置によるものなのか、顎の位置自体のずれによるものなのかを適切に診断することです。上下の歯並びがバランスの取れた状態になることにより、笑顔に自信を持てるようになります。