矯正治療中に顎関節症になってしまったら…

2020.10.16

こんにちは!さいたま市 大宮SHIN矯正歯科・歯科衛生士のKです。

 

ときどき、矯正治療中の患者さまから「顎が痛くなった」「口が開けにくくなった」「顎関節症になってしまったのではないか?」と相談を受けることがあります。

 

治療を行うことで健康になるはずが、かえって痛みや別の症状が出てしまったら不安になりますよね。そこで、もし矯正治療中に顎関節症のような症状がでてしまった場合は、どうすれば良いかお伝えします!

 

 

 

顎関節症とは


 

まずはじめに、そもそも顎関節症とはどのような病気なのでしょうか。身体の中の骨と骨を繋ぐ部分には関節が存在し、関節のおかげで日常生活を行う動作が可能になります。顎関節も食事や発声を行うためには欠かせないそのひとつです。

 

しかし、膝関節は回転すると動きますが、顎関節は回転しながらスライドする、という他の関節と比べると複雑な動きをします。そのため、精密なものが壊れると修理が大変と言われる様に、少しのことで顎関節がズレてしまうと不具合が色々と生じやすいのです。

 

口を開けようとすると顎が痛い、大きく口を開けられない(目安として指3本も入らない)または、カクッと関節音がするといった症状が出て、親知らずの痛みなど他の病気がない場合に顎関節症と診断されます。

 

 

 

顎関節症の原因


 

噛み合わせが悪いと顎関節症になる、と聞いたことはありませんか?当院の患者さまの中にも、顎の関節に違和感を感じていて、歯列矯正をすることで噛み合わせが改善され、顎関節症が良くなることを期待して治療を始める方もいらっしゃいます。

 

もちろん噛み合わせも原因にあげられますが、顎関節症は不正咬合だけが原因でなく、日常生活における習慣や癖、ストレスや不安などからくる顎の筋肉の緊張、外傷など複数の原因が組み合わさって、複雑で壊れやすい顎関節が耐えられなくなってしまった時に起こると言われています。

 

顎関節症チェックリスト

当てはまる項目がある方は、顎関節症になる可能性があります!

□頬づえ

□食いしばり

□歯ぎしり

□食事の時に片側ばかりで噛む

□唇や頬の内側を噛む

□うつ伏せ寝

□猫背

□パソコンや携帯電話の長時間に及ぶ操作

 

 

 

 

 

 

矯正治療中に起こる顎関節症の原因


 

歯の移動による一時的な噛み合わせ不良

矯正治療のために抜歯した場合、それまでかみ合っていた歯が無くなるので、その分の負担が他の歯にかかり、顎関節にも影響を及ぼす可能性があります。また抜歯しなくても、矯正治療中は噛み合わせが変化するので、顎関節に負荷がかかり顎に違和感を感じることがあります。

 

矯正治療に対するストレス

矯正治療に対する不安や、矯正装置の違和感、歯の移動による痛みなどがストレスとなり、顎関節症の症状を感じることがあります。また、ストレス増加による歯ぎしりも顎関節症を引き起こす要因のひとつです。

 

 

もし、矯正治療中に顎関節症になってしまったら


 

先ほどの矯正治療中に起こる顎関節症の原因をみると、矯正治療自体が顎関節症を発症させているわけではないことがわかります。しかし、顎関節に何らかの炎症が起きているので自己判断で対処せず、まずは矯正治療を担当しているドクターに相談しましょう。

 

矯正治療中の顎関節症はほとんどの場合一時的なものです。顎がカクッと音がすると鳴らしたくなってしまいますが、鳴らさず安静にして様子をみましょう。痛みがある場合、顎を前方に出すような動きや、顎関節症に効くマッサージは効果がある言われていますので試してみてください。

 

 

顎関節症の症状を和らげるマッサージ

① 手を拳にして指に力をいれ、首の後ろからゆっくり前へ移動させる。

②人差し指と中指をこめかみにあてて、小さな円を描いてマッサージする

③人差し指と中指に力を入れて、頬からの関節部分を小さな円を描くようにマッサージ

 

 

 

 

 

 

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

【ワイヤー矯正中のセルフメンテナンス】歯の磨き残しを防ぐ3つの方法

2020.02.17UPDATE:2025.04.20

こんにちは!

さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 受付Hです。

初診カウンセリングにいらした患者さんから

「マウスピースの取り外しが不安なので取り外す必要のないワイヤー矯正にしたいけど、装置が付いてからちゃんと歯が磨けるか心配です」と相談を受けることがあります。

実際にワイヤー矯正中は装置が歯に直接ついていて取り外しも出来ないため歯磨きしにくく、いつもよりちゃんと歯を磨かなければ虫歯リスクが高まってしまいます。

とは言ってもワイヤー矯正が始まってみると

矯正の痛みや装置の違和感でストレスがあるのに・・・

今でもしっかり磨いてるつもりなのに・・・

と思っている方が多くいらっしゃると思います。

そこで今回は

『簡単に取り入れられる、歯磨きのポイント3つ』を紹介しますので

ぜひ参考にしてみてください☆

磨く順番を決める

矯正しているしていないに関わらず、まずは磨き残しや磨き忘れを防ぐ必要があります。

そのために『磨く順番決めること』がおすすめです!

上 外側(唇側)→内側(口蓋側)→咬合面

下 外側(唇側)→内側(口蓋側)→咬合面といったように

歯を磨く順番を決めておくと磨き残しや磨き忘れを防ぐことができます。

今までなんとなくで磨いていた方は一度順番を決めて歯磨きしてみてください☆

鏡を見ながら歯を磨く

鏡を見ながら歯を磨く

歯ブラシでちゃんと磨いたつもりでも、約60%しか汚れを落とせていないと言われています。

矯正装置が付いていたら余計に汚れが溜まりやすくなり、磨きにくくなるのは当然です。

そこで『鏡をみながら磨くこと』で1本1本丁寧に正しく磨くことができます。

毎食後鏡を見て歯を磨くのは難しいという方は、夜だけでもOK

1日1回は鏡を見て歯磨きしてみてください。

私もついつい携帯を見ながら歯磨きしていましたが

鏡で汚れを確認しながら歯磨きすることでワイヤー矯正中でも

上手に汚れを落とせるようになりました!

個人的には洗面台の鏡より持ち手のあるミニサイズの鏡がおすすめです☆

歯間ブラシやポイントブラシを使う

ワイヤー矯正中は歯に直接付ける四角い装置(ブラケット)の周りに汚れが溜まりやすくなります。

さらに普段の歯ブラシにプラスで歯間ブラシポイントブラシを使うことが効果的

矯正治療中の歯間ブラシとポイントブラシの正しい使い方を動画で紹介します。

せっかく綺麗な歯並びになったのに、虫歯がたくさんできていて歯がボロボロ、、、

なんてことを防ぐために、本日お伝えした歯磨きのポイント3つをおさえて

健康できれいな歯並びを手に入れましょう!

矢野晋也 歯学博士/SHIN矯正歯科院長

ブログ一覧へ

初診相談予約 電話 LINE お問い合わせ
初診相談予約24時間OK 症例を見る LINE予約ご相談OK お問い合わせ