こんにちは。
さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のSです。
実際に当院で歯列矯正の治療を受けられた方の症例をご報告します。今回のブログでは、空隙歯列(くうげきしれつ)=すきっ歯の歯並び症例についてお伝えしていきます。
目次
【空隙歯列(くうげきしれつ)=すきっ歯の歯並びとは】
空隙歯列(くうげきしれつ)とは、歯と歯の間にできる隙間のことです。しかし、歯と歯の間にすき間があることを、すべて空隙歯列と呼ぶわけではありません。
より正確に説明すると、空隙歯列とは、顎が大きい、または歯が小さいことが原因で、歯がまばらに生えるような状態になっていることを指して言います。
【空隙歯列(くうげきしれつ)=すきっ歯の歯並びのデメリット】
①咀嚼に問題が発生する
空隙歯列になると、ものが噛み切れない、噛んでもしっかりとすりつぶすことができずに飲み込めない、といった咀嚼障害が発生します。
②発音に支障が出る
すきっ歯になると、歯と歯の隙間から空気が抜けてしまうため、発音がしにくくなる恐れがあります。
③顎の関節などに負担がかかる
空隙歯列は、ただの歯と歯の間にすき間があるだけ、と考えてしまいがちです。しかし、噛み合わせがズレてしまい、それが原因で顎に悪影響を与えている恐れがあります。
顎への負担は口の開閉ごとにかかるため、顎の関節には徐々に負担が積み重なります。最終的には、顎関節症を代表するような大きなトラブルに繋がる例もゼロではありません。
④虫歯や歯周病になりやすくなる
歯と歯の間は、汚れが溜まりやすくなります。食べカスが溜まりやすくなるほか、磨き残しになりやすい部分です。汚れが日常的に蓄積されていくと、虫歯や歯周病に発展する場合があります。
【ご来院の理由】
25歳、女性の患者様です。
すきっ歯が気になるということでご来院されました。
こちらの患者様は、ご自身の顔立ちを見て歯並びが気になり始めたそうです。人前で話す機会が多いため、そのような場面で特に口元が気になってしまうそうです。歯並びを気にせずにお話をしたい!とのことで、当院の初診カウンセリングを受けられました。
【矯正中の不安・装置選び】
学校の先生であるため、人前で話す機会が多く、装置の見た目や日常生活に支障がないか等に不安がありました。そのため、当院ではマウスピース型矯正装置(インビザライン)をおすすめしました。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)はブラケット矯正と比較して、目立ちにくいだけでなく、治療中の痛みや違和感が少なく日常生活への支障も少ない装置になっております。
【治療開始・治療経過】
1回目のアライナーは全部で22枚です。
アライナーの交換は、装置に慣れるまで10日交換で慣れてからは7日交換でNO.22まで進めて頂き、約7カ月で終了しました。
こちらが1回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。
患者様の主訴である「すきっ歯」は、1回目のアライナーで改善されました。しかし、前歯の咬み合わせが深い(画像2)ことと、奥歯の咬み合わせが十分ではない(画像1・3)ため、追加アライナーで細かい所を調整していきました。
2回目のアライナーは全部で16枚です。
今回はアライナーの交換は7日交換で最後まで進めて頂き、約5ヶ月で終了しました。
こちらが2回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。
1回目のアライナー終了時と比較して、全体的に咬み合わせが改善されてきましたが、上下の前歯の真ん中が合っていないため、追加アライナーでさらに細かい所を調整していきました。
3回目のアライナーは全部で17枚です。
今回もアライナーの交換は7日交換で最後まで進めて頂き、約6ヶ月で終了しました。
こちらが3回目のアライナーが終了した際のお口の中の状態です。
患者様の主訴であるすきっ歯が改善されキレイなお口元になりました!また、咬み合わせも改善されて、咬みやすくなったと喜んで頂けました!
【動的治療終了】
こちらの患者様は、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用方法や装着時間をしっかりとお守り頂けていたため、約1年9ヶ月で動的治療が終了しました。
こちらが動的治療終了後のお口の中のお写真です。
すきっ歯が改善され、しっかりと咬み合っています。見た目も美しく仕上がりました。コンプレックスが改善され、歯並びを気にせず笑えるようになったと喜んで頂けました!
【まとめ】
主訴:すきっ歯が気になる
診断名:空隙歯列
初診時年齢:25歳
装置名:マウスピース型矯正装置(インビザライン)
抜歯or非抜歯:非抜歯
治療期間:1年9ヶ月
費用の目安:96万円程度
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リスク・副作用:痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り