ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザライン)
の併用とは?
先にワイヤー矯正を行い、ある程度歯を動かした後に、マウスピース矯正装置(インビザライン)に切り替える治療方法です。
それぞれの装置の長所を活かしながら、効率的に歯並びを整えることができます。
ワイヤー矯正は、歯を大きく動かすのに適しており、特に抜歯を伴う矯正や、歯の回転や大きなズレを修正する際に効果的です。
しかし、治療後半では微調整が必要になったり、ワイヤー装置の煩わしさを感じることがあります。そこで、仕上げの段階でマウスピース矯正装置(インビザライン)に切り替えることで、治療効率を上げながらワイヤー装着期間を1年程度に軽減することが可能になります。


ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザライン)
の併用のメリット
マウスピース矯正装置が不得意な歯並びでも治療できる
症例によってはマウスピース単独での治療が、非常に時間がかかり、マウスピース不適合などのリスクが高い歯並びがあります。
そういったマウスピースが苦手な処置を最初にワイヤーで 行うことにより、効率よく治療を進めることができます。
また、こちらも症例によりますが、ワイヤー矯正だけで行うよりも、マウスピースで細かい調整を行うことで、より精度の高い仕上がりが期待できる歯並びもあります。

ワイヤー装着期間が短く、快適に治療できる
ワイヤー矯正を続けると、見た目が気になる方も多いですが、治療の中盤から後半をマウスピース矯正装置(インビザライン)に切り替えることで、矯正装置が目立ちにくくなるため、見た目の負担が減ります。また、ワイヤー矯正よりも異物感が少なく、口内炎のリスクも低減できます。

こんな方におすすめ
抜歯を伴う矯正が必要な症例
口ゴボや出っ歯など、歯の凸凹が少ないけれど歯を抜いて口元を大きく下げる必要がある場合は、最初にワイヤー矯正で効率的に大きく歯を動かすことが推奨されます。
その後、マウスピース矯正装置(インビザライン)で微調整を行うことで、より自然な歯並びに仕上げられます。

かみ合わせが深い症例
かみ合わせが極端に深い(重度の過蓋咬合)ケースの治療では、ワイヤー矯正が適しています。過度に深いかみ合わせが改善された時点でマウスピース矯正装置に切り替えることで、より効率的に治療を続けられます。

成人式や結婚式などを控えている
「〇〇までに歯並びを綺麗にしたい」といった、治療期間に明確な目標がある方には、この併用治療が向いています。ある程度歯が動いた段階でマウスピース矯正装置(インビザライン)に切り替えることで、目立ちにくい状態で矯正を続けることができるため、社会人や人前に出る機会が多い方におすすめです。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザライン)
の併用の費用
マウスピース型矯正装置 (インビザライン) |
860,000円〜920,000円(税込価格946,000円〜1,012,000円) |
---|---|
調整料 | 5,000円(税込価格5,500円) |
当院は、装置を追加費用をいただいておりません。マウスピース矯正装置(インビザライン)の治療費で併用の治療を行なっています。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正装置(インビザライン)を
併用の症例紹介
上顎前突
- 横顔の口元の変化
-
ワイヤーとマウスピース矯正装置(インビザライン)の併用
4本抜歯した隙間をワイヤーと矯正用アンカースクリューを用いて閉じてから、マウスピース矯正装置(インビザライン)に移行し、装置を併用することで効率よく治療を進めました。
主訴 | 出っ歯、横顔(口元が出ている)、ガミースマイルが気になる |
---|---|
診断名あるいは主な症状 | 上顎前突 |
初診時年齢 | 23歳 |
治療に用いた主な装置 | ワイヤー、マウスピース矯正装置(インビザライン)、矯正用アンカースクリュー |
抜歯部位 | 上下左右第一小臼歯 |
治療期間 | 3年 |
治療費概算 | 925,000円(税込価格 1,017,500円) |
リスクと副作用 | 痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り |




主訴 | 出っ歯、横顔(口元が出ている)、ガミースマイルが気になる |
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診断名あるいは主な症状 | 上顎前突 |
初診時年齢 | 23歳 |
治療に用いた主な装置 | ワイヤー、マウスピース矯正装置(インビザライン)、矯正用アンカースクリュー |
抜歯部位 | 上下左右第一小臼歯 |
治療期間 | 3年 |
治療費概算 | 925,000円(税込価格 1,017,500円) |
リスクと副作用 | 痛み、歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、後戻り |
マウスピース矯正装置
(インビザライン)
薬機法未承認医薬品
未承認医薬品等であること
マウスピース矯正装置(インビザライン)は医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医薬品です。
入手経路
マウスピース矯正装置(インビザライン)は米国アラインテクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン社を介して入手しています。
国内の承認医薬品等の有無
国内にもマウスピース矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
諸外国における
安全性に係る情報
マウスピース矯正装置(インビザライン)は1997年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けています。