こんにちは。さいたま市 大宮SHIN矯正歯科 歯科衛生士のHです。
私のマウスピース矯正装置(インビザライン )の治療は半年で、43枚あったマウスピースがもうすぐ40枚目に突入というところまで来ました!「あれ?半年しか経っていないのに、もう40枚目?」と疑問に思う方がいらっしゃるかと思います。
通常、マウスピースは7~14日交換で進んでいくので、本来であれば20枚目くらいのはずです。しかし、当院で最近導入された光加速装置(オルソパルス)を使用すれば、通常の2分の1の速さでマウスピースを交換することができるのです!
今日は、この矯正治療の秘密兵器についてご紹介していきます!
オルソパルスとは
オルソパルスは、カナダのバイオラックスリサーチ社によって開発され、2015年にFDA(米国食品医薬品局)で認証を受けた、まだ歴史の浅い新しい医療機器です。
波長850nmの赤外線を歯に照射することで、歯が動く際に活躍する細胞を活性化し、歯の動きを良くします。また、血管拡張作用のある一酸化窒素が作られ、歯根膜の血流が増えることにより痛みを減少させます。
つまり、光 (近赤外線) を当てることによって、歯の動きをよくする・痛みを軽減させるといった効果を得ることができるのが、オルソパルスの仕組みです。
オルソパルスが治療に導入される理由
ここ最近、次のような理由で日本でもオルソパルスを治療に組み入れている歯科医院が増えつつあります。
・近赤外線は矯正以外の治療にも用いられている
・アメリカでは医療機器として認可を得ている
・カナダ・アメリカ・ヨーロッパでは既に効果が認められている
オルソパルスの使い方
オルソパルスの使い方はとってもシンプルです!かかる時間は10分だけなので、面倒くさがり屋な私でもちゃんと続けることができています(笑)
①付属のマイクロUSBを使って、黄色→緑のランプになるまで充電する。
②オルソパルスを口にくわえる。
上下の歯でやさしく挟むと『ピピッ』と音が2回鳴り、ライトが青色に変わると治療が開始されます。
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5分後、再び『ピピッ』と終了音が鳴り、青色のランプが点滅するので、オルソパルスを裏返して下の歯にくわえます。(上下の歯に各5分間、計10分間照射)
③使い終わったオルソパルスを水かぬるま湯で洗浄する。
④オルソパルスをまた充電する。
オルソパルスを使用してみて感じた効果
使い終わった後は、じんわりお口の中が暖かくなるので、血流が良くなっているのかな??と感じます。そして、マウスピースのフィット感が以前よりも増して、マウスピース交換時のキュッと締め付けるような痛みが少なくなりました。
それから、今まで1〜2週間、ひとつのマウスピースを使用していると、だんだん汚れが気になってきて不快だったのですが、オルソパルスを使うと交換日数が短いので常に清潔なマウスピースを装着できて、矯正生活が楽しくなりました!
オルソパルスのおかげでたった半年にも関わらず、一番気にしていた前歯が、周囲の人も「変わってきたね!」と気づくくらい引っ込んできました。
(上:精密検査時 下:現在(10月))
すでに当院で矯正治療を始めている方も、これから矯正を考えている方も、オルソパルスを使うことが出来ます!気になる方はぜひ来院の際にお声がけください♪